どどどど…後頭部に感じる川の存在で、目が覚めた。5時だった。
山奥の朝は冷え込む。布団から出ている首と顔が寒い。ふとんつむりになってストーブのスイッチを入れる。旧型のガスストーブは着火が遅い。ついでに電気ケトルのスイッチもオン。布団の中でまどろむこと5分間。ようやくストーブがつき、お湯が沸く。
お湯は湯呑に注いで少し置いておけばあっという間に飲みごろの温度に。お白湯を飲んで一息ついたら、朝風呂一択だ。
はぁ~…ぐっすり眠った静かな朝に一人で温泉に浸かるこの幸福感。この瞬間を味わわせてくれたすべての人と自分に感謝する。ボブ太郎はいい人生を送りました…。
しかし山に挟まれているので朝陽こそ差し込んでいないが、6時前なのにもう夜が明けているなんて、随分日の出が早くなったもんだ。ぼーっと内湯から窓の外の風景をながめる。
さ、身支度を済ませたら朝食まで、朝のお散歩じゃ!
夜が深くて長いからだろうか。圧倒的な太陽の光に徐々に照らされていく山里が本当に爽やかで美しかった。朝って新しい1日の始まりなんだなぁと実感できる瞬間だった。どうして?朝はどこにだって等しく訪れるのに、こんなにスペシャルに感じるだなんて。
朝食は熊汁。熊肉のほか、きのこや山菜がたくさんでものすごーーーく贅沢だった。
そしてほくほくでつやつやの白米に、具沢山で大粒の納豆。
あのね、私思ってた。具沢山の味噌汁と一菜、そして米があればいいって。
というわけで控えめに言って最高です!早起きして空腹だったのもあって、モリモリ食べて、満たされた。
朝食後、宿のワンコと戯れているとあっという間に宿を発つ時間になった。すごく良い時間が過ごせたぶん、離れがたく、切ない。
デマンド交通がまた宿まで迎えに来てくれる。(要予約)途中の集落でおじいさんを拾うため、バス…というかバンである。複数予約が入るときは乗り合いバスになるのだ。
朝の光の中で見るトリカブト岳もやはり美しい。
帰りは津南まで乗せてくれて、600円。普通に観光客なら2000円くらい払うと思うけど…ありがてぇ。そこからはまた南越後観光バスにのり、越後湯沢駅を目指す。
★南越後観光バスの乗り方
乗車時には整理券をとりましょう
バスの前のほうにある電光掲示板には整理券番号ごとの料金が表示されています
降りるときはそこで料金を確認して、おつりが出ないように料金入れに運賃を支払います
両替は2千~1万円札は使えません。事前に小銭を用意しておくことをおすすめします
田舎のバスってだいたいこんな感じです(子供のころのふるさとも同様でした)
さて越後湯沢駅で新幹線に乗る前にお昼ご飯を食べて、お土産をかおーう。
新潟の油揚げは分厚かった。ひきわり納豆の旨味とあいまってめちゃくちゃ美味しかった!ちらし寿司もネタが大きく、酢飯も美味しくて、とっても贅沢だった。
お土産は笹団子、駒子餅、あられ、塩麹、甘酒等、お米大好きなので、米系買いまくり。
中でも気に入ったのはこの3つ。新潟に行った際はぜひ!お試しください。
●枝豆のコクがたまらなく美味しく、酸味控えめなのも食べやすい!
●味噌ラスク
本当においしくて止まらなくなるから、買ったことを後悔中。でもお取り寄せしたい…。
●津南 チーズ物語
バス待ち中に立ち寄ったお菓子屋さんで購入したのだが、チーズが濃厚でとっても美味しかった。また食べたい…。
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