こんにちは。
さて、あんまり本に関するブログは書いていないが、本が好きである。心が乱れたときは縦書きの明朝体を読みたくなる。好きな四文字熟語は『読書尚友』。この言葉が示す通り(ではないが)、感性や美学が合わないと友になれないというのは本においても言えるだろう。
と、グダグダ言いましたが、旅にまつわる本も大好きなので、今回はこれまで読んだ旅本から印象的だったものをご紹介しようと思う。
旅本のおすすめ5選!
チャイ・コイ 著:岩井志麻子
ごめんなさい!!しょっぱなからどこが旅本やねんっていういやらしい小説のチョイスになっちゃった!ベトナムで出会った青年とのひとときが美しく、南国の重たく湿った、果物の甘い香りがまとわりつくあの空気感がよりいやらしく、異国情緒満載な作品なのだ。ぜひ一度、この本を体感してほしい。
チャイ・コイ (中公文庫 い 101-2) | 岩井 志麻子 |本 | 通販 | Amazon
極楽タイ暮らしー「微笑みの国」のとんでもないヒミツ 著:高野秀行
私にとって高野さんの本はどれもすべて極上の旅本(?)なのだが、今回はチェンマイへの旅心を掻き立てらたこちら。著者がチェンマイの日本語教師をしていた日々を描いたほっこり系のエッセイである。率直なタイの女子大生を通じて垣間見る、タイの本音がおもしろいこと。最後のほうにあるゾウの病院のお話も興味深い。
モロッコで断食(ラマダーン) 著:たかのてるこ
旅を通じてローカルなその国の魅力を伝えてくれる本はたくさんあるが、たかのてるこさん作品の特徴は現地の方との距離の近さ!だって恋愛しちゃうんだからすごい。ラマダーンを通じて体感するイスラムの信仰も興味深い。そして、何より美味しそうな甘いミントティー!モロッコ行ってみたいなぁ。
草原の国キルギスで勇者になった男 著:春間豪太郎
私この本を読むまでキルギスには「誘拐婚」のイメージしかなかった。とっても美しい草原の国なのですね。著者の旅のコンセプトは動物と旅をすること。羊や馬、イヌワシとの旅は、、なんてロマンチックなのだろう。そして淡々とした文章だが、めっちゃ変なことが書かれている。そういうシュールさ、大好物だ。
47都道府県女ひとりで行ってみよう 著:益田ミリ
このタイトル…書いたの私か?(ずうずうしい)というくらい、出会うべくして出会った本。この本のいいところ、それはとっても素人くさいところ。まず第一に国内だし、しかもるるぶを元に観光して、たまに刺さらなかったり、タイムスケジュールをミスってぼーっとしたり、ホテルで買ったものを食べたりしている、、このトホホ感はひとり旅のリアルである。一人旅中、何度この本を思い出すだろう。読んだ時からずっと、私の旅仲間になってしまった。一人でどこか行ってみたいなと思っているひとにぜひ読んでみてほしいですね。なんか旅は気楽だし、あなたがいくだけでオリジナリティはあって、有意義なんだよーって教えてくれるから。
読書アプリを見直していたら、いやぁ旅本、、いいですね。大好きだなぁとしみじみ思いました。本を開くだけで、心をここではないどこかへ運んでくれるのだもの。