お題「初めて一人旅をします。一人旅でよかった場所、一人旅初心者におすすめの旅行先を教えてください。」
30歳になったとき、「ひとり旅をしてみよう!」で始めた年に(最低)1回のひとり旅。最初は楽しめるか心配だったが、いまでは生きる糧。毎年の自分ご褒美に昇格している。良い機会なので、ショート感想で振り返るとともに、うまきもの・おとも本もご紹介!これからひとり旅をするかたの、参考になると嬉しいです。

飛行機旅がいちばん旅情を掻き立てられる。
30歳からはじめたひとり旅&おともの本まとめ
1初ひとり旅、長崎県
たしか割引利用のため新幹線&特急電車でいったはず。長崎駅周辺に宿をとり、徒歩でグラバー園・出島・めがね橋あたりの商店街を観光したり、レンタカーで島原城・雲仙方面にいった思い出。とにかく何を食べても美味しくて、ひとも優しくて「ここ住める!」と思った。長崎港そばにある長崎水辺の森公園が大好きになって、パンを仕入れて外朝ごはんをしたり、夜散歩したりしたなぁ。人生で行った公園で一番好きかも。
次に長崎へいくときがあれば絶対に軍艦島に行きたい。
記憶に残るうまきもの
吉宗(よっそう)の大きい茶碗蒸し、駅前の長崎ちゃんぽん、角煮まん、島原の郷土料理「具雑煮」、びわ茶、カステラ、シリリアの「マリンライス」
長崎のおとも本:遠藤周作「沈黙」
雲仙を歩きながら、あぁここでキリシタンの方々が…と、やりきれない思いになった。そいえば雲仙では野良ネコちゃんがついてきて、一緒に歩いたな。
『沈黙』 遠藤周作 | 新潮社
2運転しまくった、青森県
いまだに青森の市場で食べたホタテ貝柱のうまさが忘れられない。青森駅近辺に宿をとり、太宰の生家「斜陽館」のある五所川原や白神山地トレッキング、恐山、大間(太平洋側)など、東西にレンタカーで走り回った。どこも印象深くて楽しかったなぁ。海沿いの道、真っすぐな農道やりんご畑など、ドライブとしても楽しめた。岩木山や奥入瀬渓流は未踏なのでまた行きたい。桜の時期の弘前城も行ってみたい!
記憶に残るうまきもの
青森港市場のホタテ貝柱、恐山へ向かう途中にあった「長生きする水」、青森駅そばの夜カフェで食べたアップルパイ
驚くほど内容を覚えていない。。が、生家に訪れたあとなので臨場感マシマシな読書になった。太宰は正直あんまり好きではない。が、「斜陽館」はとっても良かった。
『津軽』 太宰治 | 新潮社
3離島にハマる、石垣島
すこし前に友人と訪れ、沖縄本島と離島は全然違う旅なんだな!と知り、ひとり旅でおかわりしてしまった。絵本の中のような美しい琉球の小島:竹富島やジャングルとマングローブ林が満喫できる西表島など島めぐりも楽しすぎた。美しい海でのシュノーケルも楽しいが、西表島のシーカヤック&沢登りがとっても良い思い出。圧倒的な南の島の自然のパワーにすっかり魅了されてしまった!とにかくマングローブが大好きになった。
記憶に残るうまきもの
居酒屋の大将に「お酒飲めない」といったら特別に作ってくれた、お魚定食&ジーマーミ豆腐。あさひ食堂のふーちゃんぷるー定食(大盛り!)、とうふの比嘉での贅沢朝ごはん。
琉球より大和文化が濃くて、沖縄より辺境感が強い魅惑の奄美大島。琉球の信仰にも近いのだが人の住む場所「シマ」を挟む山の神様と海の神様や、海の向こうにある神様の国「ネラヤカナヤ」など、独特な郷土文化もとても面白くて、郷土資料館とかいっちゃったな。5泊くらいして、レンタカーで北部~南部+加計呂麻島という小島を回った。島の方たちに本当によくしてもらい、夜の海岸ドライブとか、島唄を目の前で聴かせていただいたりとか、かけがえのない思い出が作れた。こういうのってオフシーズンだからこそ、みんなが構ってくれるのだよね。
記憶に残るうまきもの
絶対体にもいい発酵飲料:ミキ!、見た目は緑のう〇こ「ふてぃもち」、好み過ぎる郷土料理:鶏飯。
奄美のおとも本:高野秀行「神に頼って走れ!自転車爆走日本南下旅日記」
この本の中に、奄美大島が出てきて「ケンモン」という精霊?妖怪?を探す話があるのですよ。それがなんだか可愛くて、私もケンモン探しました。(やば)ケンモンは沖縄のキジムナーに近しいね。民俗学的な話って面白いよね。
神に頼って走れ! 自転車爆走日本南下旅日記/高野 秀行 | 集英社 ― SHUEISHA ―
5南の島の星空に会えた、西表島
今度は西表島に泊まりたい!という企画。だが…。上京直後だったため、空港にたどり着くのに手間取り、LCCは時間厳守なので、なんと、飛び立てなかったのである…。涙
1泊2日でもいい!と思って急遽成田泊し、翌日飛び立った。西表島のゲストハウスの人たちが「短時間だけでも」とマングローブ林に連れて行ってくれた。そこでもらったマングローブの種から育てた株は、今も家にあります。梅雨入りしていた西表島だったが、夜は雲が晴れ、満点の星空だった。西表島港には超美味しいパイナポーが50円~売られている。どこでもドアがあれば週1で買いに行きたい。
記憶に残るうまきもの
マングローブ林のなかで食べたピーチパイナップル
6登山と歴史探訪、福島県
東京でレンタカーをして、安達太良山という火山への登山と、会津観光に行った。会津若松では新選組の生き残りと会津藩主を思い浮かべながら鶴ヶ城を観光したり、白虎隊に想いを馳せながら飯森山を巡った。観光的に良かったのは茅葺屋根の並ぶ大内宿かも。安達太良山も良かったのだが、強風すぎて山頂は立っているのも辛かった。宿泊先の記憶がまったくない。辛かったのだろうか?
記憶に残るうまきもの
旬だった桃!(お土産屋さんでその場で切ってくれた)会津のわっぱ飯。衝撃だったのはネギをお箸代わりにする蕎麦@大内宿
主人公は南部武士ですが。
7コロナ禍で帰省がやっとで、旅行にいけなかった数年間
8ひとり旅再開、島根旅~大阪・名古屋
地域振興券みたいなのを利用して、お得に旅ができた島根旅。出雲大社や石見銀山などの世界遺産を巡り、帰りは広島から新幹線で、大阪、名古屋(帰郷)を経て、東京に帰るという、数年の憂さを晴らすような旅行をした。石見銀山がすごく良くて、炭鉱を中心に山里の集落が栄え。。という歴史の趣が満喫できた。島根では毎日温泉に入っていたのでお肌がツルスベだった。
記憶に残るうまきもの
石見銀山のパン屋さんのプレッツェル、島根の朝食に出てきたしじみ汁、広島のお好み焼き&牡蠣
島根のおとも本:三島由紀夫「禁色」
旅先と関係なく、ただ読みたくて読んだようです。好きな三島作品ランキングでは上位3位に入れたい作品です。
『禁色』 三島由紀夫 | 新潮社
▼島根旅はブログにも。
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現実逃避がしたくて、本に出てきた雪で閉ざされる集落「秋山郷」へ行ってみることに。秋山郷は長野だが、公共交通機関で行こうとすると新潟から路線バスを乗り継ぐことになる。秋山郷は秘境なだけでなく、秘湯もあった。そして、宿には超かわいい甲斐犬の子どもまで!思った以上に忘れられない旅になった。
記憶に残るうまきもの
宿で出た熊汁。越後湯沢で食べた油揚げに納豆入れたやつ。笹団子
秋山郷のおとも本:宮田珠己「日本全国津々うりゃりゃ」
超ゆるーい、旅のエッセイ。この本を読んで「お布団みたいな雪」がある、ガードレールのない国道を延々すすまないとたどり着けない場所、秋山郷に行ってみたくなったのである。
日本全国津々うりゃうりゃ / 宮田珠己【著】 <電子版> - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア
▼秋山郷旅はブログにも。
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パックツアーならもう、絶対ひとりで行ける。そんな確信をもって臨んだスリランカ旅。最高でした。そして日本のツアーのハードスケジュールを改めて体感。ずっと行きたかったゾウの孤児院に行くことができ、本当に幸せだった。いろいろ行ったのに、いちばん印象に残っているのは多くの野良犬が横たわる早朝のビーチだったりする。
記憶に残るうまきもの
甘くて辛いパパイヤのカレー、ジャックフルーツとマンゴスチン、エッグホッパーというスリランカの定番朝ごはん、スイカジュース
スリランカのおとも本:岡村隆「泥河の果てまで」
スリランカが舞台の冒険小説。小説自体も面白く、内戦時のスリランカを知ることもできる。南の島スリランカが急速な変化の課程にあることも実感。
『泥河の果てまで』(岡村 隆,荒川 じんペイ)|講談社
▼スリランカ旅はブログにも。
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2025年、旅のテーマを「東北」に掲げ、1泊2日で平泉に。中尊寺金色堂もずっと行ってみたかった場所。冬景色の中の古刹が本当に風情があって素敵だった。岩手は何を食べても美味しかった!平泉くらいまでなら、雪もあまり降らないようです。このあたりから温泉宿にひとり泊も平気でするようになった。
記憶に残るうまきもの
餅御膳、提供していただいた白米のすべて、中尊寺金色堂敷地内で飲んだ甘酒
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12あきたび!秋田
2025年、2度目の東北旅は秋田!ずっと行きたかった阿仁と秋田駒ヶ岳に行くことができて幸せすぎた。ドライブで男鹿半島~阿仁~仙北~秋田市と北秋田をぐるっと回ったのも楽しかったな。危険なクマ遭遇がなくてよかったです。ピリピリする玉川温泉も初体験できてよかった。次行くときは阿仁をもっとじっくり味わいたい。
記憶に残るうまきもの
秋田駒ヶ岳のあとのジンギスカン、秋田駅そばの寿司、角館「そばきり長介」のそばソフト、田沢湖のそばにあったフルーツスムージー(桃)
秋田のおとも本:熊谷達也「邂逅の森」
人生で出会った本の中で間違いなく上位5つに入る面白さ。何度読んでもページをめくる手が止まらなくなる。この面白さを語るには、、、もう4000文字超えているので止めておきます。阿仁マタギが主人公です。
邂逅の森 / 熊谷 達也【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア
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