こんにちは!暑いですね!!
今年の夏休みはさー異動があったからお休みできるかが不透明で、あんまり予定を入れとらんかったのよ。
なので暇にかまけて近所やオンラインショッピングでポチポチ浪費を続けています。(えーん)支出管理アプリ見ると肝が冷える。(正直登録していない支出もある←おい)
さて、そんななか、美しきレスリーチャンの名作映画「さらば、わが愛」のリバイバル上映を観てきました。この作品がスクリーンで観られるなんてさ…本当にありがとうございます(涙)
上映172分、捨てシーンなしの名作です。
大まかな内容
京劇の養成所でともに育った2人の青年は「覇王別姫」という名作をともに演じる京劇スターとなった。覇王(男役):シャオロウを秘かに思う姫(女役):ティエイー。どんどん自分に執着するティエイーに、「役に囚われ過ぎている」とすげないシャオロウは、娼婦のチューシェンに入れ込み、とうとう結婚してしまう。
やるせない思いを抱えながら違う男に抱かれるティエイーは、次第にアヘンに心の平安を求めるようになる。アンバランスな関係性の中、時に傷つけ支え合う3人は、さらに日中戦争、内戦(文化大革命)へと時代の渦に飲まれていく…
※京劇は日本の歌舞伎に近しいもの。当時は身売りのように子供を養成所に預けることも多かった。貧しい子どもたちが、暴力をともなう厳しい訓練を毎日強いられる過酷な環境だが、一躍スターになれば貧しさから抜け出せる。
私がこの映画を好きな理由
美しきレスリーチャン
京劇の姫はもちろん美しいのだが、シャオロウの隈取りをする横顔、その所作、すべてが美しい!
アヘンタイムの気だるげな薄笑いはたまらん。。。鮮烈な美しさと儚さが共存している。なんかね、見ているだけで切なくて涙が出そうになるのよ。
コンリーさんに惚れる
まずこの役どころ、すっごく難しいと思う。時にしたたかで、意地悪で、だけど情も持ち合わせたいい女なんだ、本当に。この役を違和感なく演じ切ったコンリーさんは間違いなく名女優。
京劇の役を奪われたティエイーをいたわる場面が好きだ。
華やかな芸能の世界・暗澹たる戦時下のコントラスト
メインキャスト3名の関係性を主軸としながら、日本占領下や内戦など中国近代史が描かれている。特に文化大革命で世の中の「正しさ」が全く変わってしまう恐ろしさは衝撃的だ。
原作者&監督がすごい
とにかくストーリーや人物描写がもう奇跡みたいに素晴らしい。繊細で複雑な人物像や人間関係の妙を描き出す、ドラマチックなストーリー展開と見せ方、創作という営みはなんて偉大なんだろう。この映画を観たとき、ますます映画が好きになった。
愛に別れを告げたのは…
あなたは誰だと思いますか?←うぜぇ
誰も悪くないのに、うまくいかない
私は本でも映画でもそういう話が好きです。だって現実ってそうじゃん。←大丈夫?
ーー
映画は新しい名作もたくさん生まれているけど、
名作はいつまでも錆びませんね。
たくさんたくさん存在する作品のなか、出会えるのもご縁。
心に残り続ける作品は、何度だって観たいし、観るたびに変化する感触を楽しみたいなーと思います!
映画大好き。