ボブ太郎の余暇とひとりごと

女子ウケしない、旅とか趣味とか。

初めて歌舞伎観た。〜コラボ忠臣蔵@国立劇場

忠臣蔵については割愛させてください。。

(語れないから)

 

この公演は第一幕に忠臣蔵にまつわる落語があり、

第二幕でその場面の歌舞伎を上演するというもの。

私はお笑い好きと歴史オタクが転じて落語ファンなので、春風亭小朝師匠の「中村仲蔵」が聴きたい…!の思いで国立劇場に馳せ参じたのだった。ぃよぉッ

 

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落語「中村仲蔵」という噺は初代中村仲蔵(江戸時代・伝説の歌舞伎役者といわれる)の出世譚。まだ若く、いろいろ抜擢され始めたころあいに、それが面白くない人から理不尽なほどしょっぱい役をもらうことになった仲蔵。卑屈になり投げ出しそうになるところを、賢妻に鼓舞され、これまでにない役作りで見事に演じ切り、「弁当幕」と呼ばれていた幕・たいしたセリフも見せ場もないしょっぱい役を、見応えのあるものに引き上げてしまった。その様子を人情と熱意たっぷり、ところどころのくすぐりで楽しく聴かせてくれるこの噺。芸に真摯に向き合う仲蔵は何ともさわやかで、あぁしくじった!もう嫌だ!という人間らしさがまたよい。仲蔵を引き立ててくれる團十郎の男気、慎ましくも芯のある妻のひたむきさも聴くものの胸を熱くさせる。

本当にいい噺!大好き!

小朝師匠はところどころで現代のネタをからめ、私たちがより登場人物の立場や心情が理解できるようにしてくれ、役を作っていく仲蔵の様子は非常に緊迫感があって息をのんだ。

そもそも落語って当日会場でどんな噺をかけるかを決めるらしいので(それはそれですごい。落語家さんは客層や反応を見て何の噺をするか決めるらしいです)、「この噺聴きたい!」で行くことも新鮮だ。

 

と、落語の話が長くなったが、第二幕、はじめての歌舞伎である。

先述の「これまで「弁当幕」と呼ばれていた幕」=仮名手本忠臣蔵五段目であり、「たいしたセリフも見せ場もないしょっぱい役」=定九郎だ。なので落語「中村仲蔵」で語られた舞台を、観ることができるという!すごーい、面白い企画。

歌舞伎ファンの方からすると、役作り裏話として落語を楽しめるのかしら。ねー面白い企画ですよね。

歌舞伎はめっちゃくちゃ高尚だと思っていたけれど、コミカルな部分もあり、そもそもあのお化粧、役や表情がわかりやすくなるために施されているのだろうから、絶対的に庶民の芸能なのである。なので思っていたよりもずっと楽しく気楽に観ることができた。けどちょっと寝ましたごめんなさい(正直でありたい)

 

実は着物が好きなので、着ていこうかと思ったけど、着なくてよかった。観客の方々のお着物のまぁ見事なこと。見事な上に、やはり歌舞伎だと皆さん格の高いお着物をお召しになるのですね…。真綿紬や木綿が大好きな私は、この会場に着ていけるようなお着物は持っていない!!(笑)でも本当に美しい訪問着や付け下げ、色無地、江戸小紋小紋などなど拝見できて眼福だった。いや~いいもの見たぜ。

ちなみに着物が好きなのは新卒で超ブラックな呉服会社に就職してしまったからであって、上流家庭で育ったりはしていないです(笑)

 

 

最後に歌舞伎を身近に感じた登場人物(?)を紹介します。

 

なんかイノシシ出てきた ※これめっちゃ似てます